宅建の勉強法、民法・宅建業法・法令上の制限はこう攻略する!
今回は宅建の勉強法について、私が最も効率的だと考えるものをご紹介していきたいと思います。
宅建試験の短期合格を目指すにあたって、勉強法というのは本当に大事になります。
勉強法次第で勉強の効率というのは大きく変わってくるからです。
正しい勉強法を理解できれば、それだけで合格への道のりがグッと短くなることは間違いありませんので、しっかりと理解するようにして下さい。
宅建のおすすめ勉強法
宅建のおすすめ勉強法の大まかな流れは以下のようなものです。
1.テキストを読む。
まずはテキストを理解しながら読み進めます。
ここで大切なのは「理解する」ということです。
知識のインプット自体は、この後の過去問学習で行いますので、無理に覚えようとする必要はありません。
2.過去問を読む。
この段階では過去問を解くのではなく、読み進めます。
いきなり解こうとしても、簡単に解けるものではないので、まずは読むことによって過去問で問われている論点についてインプットしていこうということです。
読み進め方としては、選択肢1→選択肢1の解説→選択肢2→選択肢2の解説といった具合に1問1答式で読み進めるのが、効率が良くおすすめです。
なお、過去問を読んでいてわからないことがでてきた場合には、必ずテキストに戻って、その内容を確認するようにして下さい。
3.過去問を解く。
この段階ではじめて過去問を解いていきます。
2の段階をしっかりやっていれば、ストレスなく、解いていくことができるはずです。
なお、わからない問題が2割を超える場合には、今一度、過去問を読む学習に戻ることをお勧めします。
4.過去問を消す。
本試験の概ね2週間前あたりから、本試験まで見返す必要がない、しっかりとインプットできた選択肢をドンドン消していくようにします。
つまり、インプットが不完全な選択肢だけを残していくようにするわけです。
本試験の前日までに、できるだけ多くの選択肢を消していけるよう努力しましょう。
5.残った選択肢を詰め込む。
本試験の当日には前日までの学習で消し切ることができなかった選択肢を、理屈抜きで丸暗記していきます。
ここまでできれば、過去問が完全にマスターできた状態になっているはずです。
あとは、本試験でその実力をいかんなく発揮するのみです。
以上が宅建のおすすめ勉強法になります。
私の過去の指導実績で考える限り、以上のことが完璧にこなせた受験生で宅建試験に合格できなかった人はいません。
そういった意味では、効果実証ずみの方法論と言えますので安心して取り組んで下さい。
この勉強法を実践する上での注意事項
この勉強法で最大の成果を得るために、実践するにあたっては以下のような点に注意して下さい。
1.いったん勉強のステップが進んでも、前の勉強のステップが不十分であったと感じたら、すぐに前の勉強のステップにもどる。
「前の勉強のステップにもどる。」というのは抵抗のあることかもしれませんが、前の勉強のステップが不十分なまま、今の勉強のステップを無理に続けても効率が悪く、結局、遠回りになってしまいます。
少しでも楽にゴールに到達するためにも、躊躇なく「もどる」という決断をして下さい。
2.いずれのステップにおいても常に学習内容を理解するという意識をもってのぞむ。
学習内容を無理に暗記しようとするのではなく理解するということを心がけるようにして下さい。
何度となく理解したことは無理に暗記しようとせずとも自然に覚えてしまうことができるはずですし、理解することによって自然に覚えたことの方が、より強固な記憶になるからです。
3.2の勉強のステップ以降は、わからないことを絶対に放置しない。
1.のテキストを読む勉強では、わからないことがあっても「いずれは、わかるようになるだろう。」というぐらいの気持ちである程度は読み飛ばすことが必要ですが2.以降のステップでは
わからないことはその都度、確実に潰すようにして下さい。
わからないことを発見し、それを潰していくことこそが勉強の目的であることを決して忘れないようにして下さい。
それでは、以降、宅建試験の科目別の勉強法についてそのポイントを簡単にお話ししておきます。
宅建の勉強法民法編
民法は、正直に言って、最も苦戦する受験生が多い法律科目です。
しかし、宅建試験の出題対象となっている全法律科目の基礎となる法律科目ですので、決して手を抜かず、むしろ得意科目にするぐらいのつもりで学習をする必要があります。
民法の勉強の最重要キーワードは、なんといっても「理解する」ということでしょう。
民法は、他の法律科目とちがって、単に知識の有無が問われるだけの問題ではなく、持っている知識を事例にあてはめて検討する能力が問われる問題が出題されます。
そのため、単に学習内容を棒暗記しているだけでは、問題を解くことが難しく、どうしても、しっかりとした学習内容の理解が必要になってくるのです。
そして学習内容の理解を図る上で重要になってくるのが、事例を用いて図にしてみることです。
抽象度が高い民法の規定をそのまま理解するのは困難であっても、具体的な事例を用いて(登場人物を設定したりもしてみます。)図に表現してみると、意外なほど簡単に理解することができるものです。
もちろん、テキスト等には事例を示した図などは掲載されていますが、それで足りない場合には、自分でも図を描くということを是非やってみて下さい。
宅建の勉強法宅建業法編
宅建業法は、以前は非常に得点しやすい法律科目だったのですが、ここ数年は高得点をとることが難しくなってきています。
単なる正誤問題ではなく、正しい、あるいは間違っている選択肢の数を答えさせるいわゆる「個数問題」が増えたためです。
ただし、各選択肢のレベル自体は、さほど上がっているわけではありませんので、これまで以上に基礎知識を正確にインプットすることを心がければ十分、対応することはできるはずです。
決して安易に手を拡げず、その代わりに基礎知識をより正確なものにすることを心がけて下さい。
宅建の勉強法法令上の制限編
法令上の制限は、出題数は全部で8問と少ないですが、そこに含まれる法律科目の数は、主なものだけでも6つと多く、非常に学習効率の悪いところです。
ですので、他の法律科目以上にメリハリのついた勉強を行う必要があります。
そのメリハリをつける上で非常に重要になってくるのが、得点計画です。
たとえば、「都市計画法と建築基準法は頻出論点だけにしぼって4点、3点を狙う。宅地造成等規制法の1点は絶対にとる。その他の科目は重要論点だけを勉強して2点とる。」という風に得点計画を考えておけば自然にメリハリのある勉強ができるはずです。
法令上の制限については、全ての問題で得点することを目指すのは非常に困難ですし、また、他の法律科目の勉強への影響を考えれば、そんなことをすべきではありません。
そういう意味では、どうすれば、「全体の足を引っ張らない程度に得点できるか。」という視点で勉強のやり方を考えるべきです。
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