宅建は意味がない資格か
Q.宅建の勉強をはじめたところなのですが友達に宅建なんか意味ないと言われて少しショックを受けています。
本当に宅建はとっても意味のない資格なのでしょうか。
A.まず、絶対的な意味でお答えしておくと宅建が意味のない資格であるはずがありません。
宅建は就職転職に効果を発揮するのはもちろんのこと、その気になれば比較的簡単に独立開業もできる資格です。
また、仕事をする上で直接的に活用する気がなかったとしても、資格取得のために学ぶことになる知識は、自ら行う不動産取引の場面ではもちろんのこと、それ以外の社会生活においても必ず効果を発揮するようなものです。
これらの事情を考えれば宅建が意味のない資格であるはずがないということです。
(もちろんこういった検討をするまでもなく、曲がりなりにも「国家資格」である宅建が意味のない資格であるはずもないのですが。)
次に相対的な意味でお答えしておくと「人によっては宅建をとることが『あまり』意味がない。(全く意味がないわけではありません。)」ということはあり得るでしょう。
たとえば、あなたがエステティシャン等の美容関係のお仕事をされていたとします。(話をわかりやすくするためにあえて極端な例を設定しています。)
その場合、仕事に活かすということを考えれば、あなたが宅建よりも優先的に取得すべき資格というのがたくさんあるはずです。
このようにその人が現状、置かれている状況や、これから目指そうとする方向性によって資格を取得することの意味というか、価値というのは大きく変わってきます。
ご質問者のご友人は、そういった観点から
「宅建をとっても、あまり意味がないのではないか。」
と発言されたのではないでしょうか。
ですので、もしもあなたが宅建の勉強を続けるかどうかを迷われているのでしたら、「今、宅建の勉強をすることが、自分が置かれている状況やこれから目指そうとする方向性にマッチしているのか?」という観点から、もう一度、検討し直してみても良いでしょう。
なお、これは私見ですが、もしもあなたがこれから目指そうとする方向性みたいなものを模索している最中なら、その道に進むかどうかは別として、宅建の勉強をやってみるというのは決して無駄なことではないと思います。
目指そうとする方向性みたいなものは、何らかのアクションを起こすことによって、始めて見えてくるということが、よくあるからです。
実は私自身も宅建の勉強をはじめた当時は、いつか自分が宅建の資格を使うことがあるなんて、全く考えてみたこともありませんでした。
ところが結果的に今やどっぷりと宅建の資格を活かした仕事を行っているわけです。
このように動いてみてからこそ、わかるということも結構、あると思いますので、考えても結論が得られないようなら、まずは動いてみることをお勧めします。
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