結果の出る努力・出ない努力
本日はアメリカの発明王トーマス・エジソンの残したある「名言」についてお話ししてみたいと思います。
エジソンと言えば、一生涯の間に実に1300もの発明を行ったわけですが、それだけの発明を成し得たのは、決して才能などではなく彼の異常なまでの「努力体質」のおかげであったと言われています。
なにしろ、あきらめるということを知らない。
自分にとって納得のいく結果が出るまで本当に何度でも実験を繰り返す人であったそうです。
そのため80才を過ぎてもなお、一日16時間も働き続けたとか。
そんな彼が残したとされる言葉の中にこんな名言があります。
「私は失敗なんかしていませんよ。
ただ、700通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
※「700通り」については1000通りや10000通りなどと紹介している場合もあります。
自己啓発本などでもよく引用されている名言なので、ひょっとするとあなたもご存知かもしれませんね。
私が考えるに、おそらく、この言葉についてはエジソン自身はいいことを言おうというつもりなど、全くなかったのだと思います。
ただ、彼の負けず嫌いの性格から思わず出てしまったというだけで。
けれども、誰よりも努力を惜しまなかった彼が口にした言葉であったがために「あきらめずに努力することの大切さ」がわかる名言として広く伝わることになってしまったのでしょう。
それにしても確かにすばらしい言葉ですよね。
エジソンの理屈で言えばこの世に失敗なんてないことになります。
だとすれば「失敗」を恐れることなく行動し続けることができますからね。
ただし、この言葉の意味するところを考えるにあたっては、一つだけ気をつけなければならないことがあります。
それは、エジソンが何の考えも工夫もない努力を推奨しているわけではないという点です。
もう一度、彼の言葉の内容をよく見て下さい。
「私は失敗なんかしていませんよ。
ただ、『700通り』の、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
わかりますかね?
彼は700回、同じやり方で実験を行ったわけではありません。
「700回、違うやり方」で実験を行っているわけです。
そしてこの部分こそが、彼が多くの結果を出し続けることができた最大の理由であると私は考えています。
ところであなたの勉強に対する努力は「合格するための工夫のあるもの」になっているでしょうか?
「700回、同じやり方で実験を行うような努力」になっていないでしょうか?
(宅建に限らず、過去に何らかの試験で失敗した方法で努力していないでしょうか?)
残念ながら努力には「正しい努力」と「誤った努力」があります。
だから、努力さえすれば必ず結果が得られるというのは明らかにウソなんです!
結果が欲しいなら絶対に「正しい努力」をしなければなりなせん。
あなたの努力が「正しい努力」と言えるものであるのか、この機会に是非一度、考えてみて下さい。
それでは本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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